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本日から、品質部門配属になりました 第5回 『品質保証体系』(その1)   (2020-06-15) 

2020.06.15

1.はじめに
前回までの第1話の中で,品質保証業務の全貌として
 
A.品質保証体制:品質保証体制の構築・維持・改善 ← ココ!!
B.4つの品質保証:品質の4つの側面の保証
C.品質保証の全組織的活動:全組織的,部門横断的な活動
D.品質経営参謀:品質経営の推進における参謀的役割
 
の4項目があることが示されました.今回からしばらくはA~Dのうち,『A.品質保証体制:品質保証体制の構築・維持・改善』について解説します.A項目は,そのタイトルにある通り,自社内に品質保証体制を構築し,運営・維持し,そして改善することです.A項目内をさらに具体的に展開すれば,
 
2.品質保証体系    ← ココ!!
3.品質情報システム
4.社内への標準化推進
 
の3項目があり,今回からこれらについてひとつずつ解説していく予定です.「2.品質保証体系」とはその言葉から想像できるように,品質保証体系を構築し,維持し,改善することです.一言で言えば,“品質保証体系図(QA体系図)”ですね.「3.品質情報システム」は,その品質保証体系図に沿って実施するとともに,その実施状況を監視し,品質保証体系の評価と改善を行うために必要なすべての品質情報を確実に収集し,活用する仕組みです.この仕組みがあることで品質保証体系の効果的な運用が可能となります.また,品質保証のベースは「業務の標準化」です.どんなに立派な“品質保証体系図”があっても,それを実施する組織内の各部門の業務が曖昧で脆弱なものであれば,製品・サービスの確実な品質保証になり得ません.各部門が行う業務標準の中に,品質保証の観点から押さえておくべきポイントや必要なノウハウ,知識を確実に組み入れるためには,「4.社内への標準化推進」が必要不可欠となります.
このように,「2.品質保証体系」とともに,その効果的な運営に必要な「3.品質情報システム」と,品質保証体系の実施に必要な業務知識の形式知化とその組織的活用を行う「4.社内への標準化推進」を行うことで,品質保証を確実にできる環境・経営基盤としての『A.品質保証体制』につながります.
 
そして第2話(全5回)では,A項目の中でもとりわけ「2.品質保証体系」について解説することとします.
 
2.品質保証体系とは
前置きが少し長くなりましたが,“品質保証体系”とは何であるかについて説明します.
まず”品質保証”とは,JIS Q 9027:2018マネジメントシステムのパフォーマンス改善− プロセス保証の指針によると,
 
「顧客及び社会のニーズを満たすことを確実にし,確認し,実証するために,組織が行う体系的活動。
注記1 “確実にする”とは,顧客及び社会のニーズを把握し,それに合った製品及びサービスを企画及び設計し,これを提供できるプロセスを確立する活動を指す。
注記2 “確認する”とは,顧客及び社会のニーズが満たされているかどうかを継続的に評価及び把握し,満たされていない場合には迅速な応急対策及び/又は再発防止対策を取る活動を指す。
注記3 “実証する”とは,どのようなニーズを満たすのかを顧客及び社会との約束として明文化し,それが守られていることを証拠で示し,信頼感及び安心感を与える活動を指す。」
 
となっています.そして,この“品質保証”に“体系”をくっつけた“品質保証体系”とは,
 
「・・・,市場調査及び企画から生産及び提供,販売,アフターサービス,回収,再利用及び廃棄までの一連の活動について,・・・組織のそれぞれの部門が果たすべき役割を明確にし,それに沿った活動が確実に行われるようにする必要がある。」
 
という記述があるように,顧客及び社会のニーズを満たすために必要な,市場調査~廃棄までの一連の組織的活動について,組織の各部門が何をやるべきかを明確にしたもの,と捉えることができます.
 
今回は少々短いですが、ここまでとさせていただきます.来週以降、具体的なご説明を進めていきます.
 
                                 (金子雅明)

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