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メルマガ⑦ 昨今の品質不祥事問題を読み解く

昨今の品質不祥事問題を読み解く 第1回 はじめに  (2018-5-14)

2018.05.14

 

 

前シリーズ「QMSの大誤解シリーズ」は12の誤解とその解説を合計28回(週)にわたって配信し,終了となりました.

おかげさまで,読者の皆さんからも大変好評を頂いたのか,メールマガジン登録者数も今までとは違うペースで増え,我々執筆者一同としても感無量の気持ちです.

本メルマガ内容をベースとして一部加筆・修正を行った上で書籍としても近いうちに出版する予定ですので,乞うご期待ください.

 

このような読者の期待に継続して応えていく必要があるわけで大変身が引き締まる思いですが,超ISO企業研究会メンバーで検討した結果,新たに始めるシリーズでは,昨今の品質不祥事問題が頻繁する世の中に対するメッセージを発したいと考えました.

 

 

そのシリーズ名はずばり,

 

『昨今の品質不祥事問題を読み解く

~今,現場で何が起きているのか,どのように考えるべきか~』

 

です.

 

 

昨今と言いましても,

 

・2000年頃から三菱自動車の度重なるリコール隠しや燃費性能データの改ざん

・2007年の不二家の消費期限切れ材料の使用

・2015年には東洋ゴムの免振・防振ゴム性能データの偽装

・昨年度(2107)に至っては日産自動車やSUBARUでの無資格者による法定検査実施,神戸製鋼での品質データの改ざん

 

などを挙げることができ,ここ10~20年の間,大変残念ながら品質不祥事問題が繰り返されていることがわかります.

 

品質立国日本,Japan as No.1などと称賛されたあの時代の品質経営優良日本企業たちの現場で一体何が起こっているのでしょうか.

そして,このような品質不祥事をどう防げばよいのでしょうか.

 

 

ご存知の通り,超ISO企業研究会のミッション・使命は,HPのトップページにあるとおり“企業の未来を「品質経営」で切り拓く”ことにあります.

 

そして,「顧客ニーズを汲み取り、自社の強みを十分に認識した上で、 商品・サービスの品質を上げ、戦う場所を熟慮する」 『品質経営』を徹底し続けることが、自律し、 持続的に成長する企業経営の真髄である」と考えています.

 

そして,昨今の品質不祥事問題は,持続的に成長する企業経営を阻み,企業の未来を一気に閉ざしてしまう,解決すべき喫緊の重要課題であることは確かです.

 

 

 

したがって超ISO企業研究会では,本「品質不祥事問題シリーズ」をこのたび企画し,品質管理・マネジメント分野で活躍され,かつご自身でも積極的に実践されている読者の皆様に対して,我々の考え,メッセージ,訴えをお伝えすることで,この問題を打破するために何が必要であるかを一緒に考え,そして読者の皆様にとって何らかの一助になれたらと,切に願っております.

 

 

これまでと同様に,本「品質不祥事問題シリーズ」の執筆も“自転車操業”で配信していくことになり,実際の配信内容は多少の変更はあるかもしれませんが,本日5/8の配信スタートから8/28までの合計16回(週)の配信を予定しています.

 

配信内容は大きく4つのパートに分けられます.

 

第1パートは『超ISO企業研究会からのメッセージ』であり,本研究会代表であります東京大学の飯塚悦功先生より「昨今の品質不祥事に思うこと」をお伝えします.

コンプライアンスの深淵なる意味,高すぎる合否判定基準の設定,不祥事を起こす組織の共通点などの側面から,本品質不祥事問題を考察します.

 

第2パートは,『産業界からのメッセージ』であり,超ISO企業研究会の企業参加メンバーであります,長谷川武英氏,村川賢司氏,丸山昇氏の3名から提言して参ります.

とりわけ,メンバーが活躍されている自動車と建設分野,そして中小企業の立場から,昨今の品質不祥事問題をどう捉えているかについてそれぞれ述べさせて頂きます.

 

第3パートは『日本品質管理学会からのメッセージ』です.

同学会の副会長であり,本研究会メンバーでもあります早稲田大学・棟近雅彦先生からの情報発信になります.

 

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが,日本品質管理学会は2018年2月21日に早稲田大学小野記念講堂で緊急シンポジウムとして

 

「“品質立国日本”を揺るぎなくするために~品質不祥事の再発防止を討論する~」

 

を開催し,昨今の品質不祥事問題に対して緊急メッセージを出しました.

この内容とその背景とともに,どのような問題意識を学会として持っているかについて棟近氏の有益な私見も交えてご紹介していきます.

 

最後の第4パートは,『ISO9001QMSの立場からのメッセージ』です.

ここでは,株式会社テクノファ会長の平林良人氏,そして私(金子)から提言させていただきます.

 

ISO9001QMSの本質の理解不足,表層的・形式的なISO9001活動の実施による弊害,そしてISO9001を取り巻く社会の風潮の問題にも言及する予定です.

 

 

 

このように,現時点では4つのパートに分けて配信する予定ではありますが,読者の反応や,執筆を進めてくことでさらに発信したいメッセージが増えたりして,当初の配信予定から大きく変わるかもしれませんが,ご了承いただければ幸いです.

 

超ISO企業研究会メンバー一同,皆様からの積極的な返信,反応をお待ちしております.

 

(金子 雅明)

 

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