真・品質経営診断 トライアル組織の募集について
2016.11.16
超ISO企業研究会 真・品質経営診断 トライアル組織の募集
超ISO企業研究会が提唱する「品質経営」とは、顧客ニーズを汲み取り、自社の強みを十分に認識した上で、商品・サービスを通し組織が提供する価値を向上すると共に、競争優位を発揮できる市場を熟慮する経営のことです。
「品質経営」を実践するためには、組織が商品・サービスを通して顧客に提供している価値を明確にし、自社の特徴、強みを十分に認識した上で、戦う場を決定し、決定した場で競争優位を発揮できる価値を実現するための能力(持つべき能力=組織能力像)を明確にし、現有能力を最大限に活かしながら、将来の競争力の源泉となる組織能力を獲得・向上し続けるQMSを構築・運営する必要があります。
「品質経営」を実践することで、組織は持続的成功及びより良いパフォーマンスが約束されます。この「品質経営」が実践されているかどうかを診断するのが「真・品質経営診断」です。「真・品質経営診断」とは、組織能力、戦略及びQMSを、それらが「品質経営」の実践につながっているかどうかの視点で診断し、「品質経営」を実現するための問題点の特定や助言を行う活動です。
P(パフォーマンス) = f(C(組織能力),S(戦略),S(システム・基準))
組織のパフォーマンスは、組織の能力・戦略・システム<基準>で決まります。
真・品質経営診断では、組織が有する技術基盤、特徴及び強みが活かされるように、組織能力、戦略及びシステムが整合され有効に機能しているかを3タイプの診断を組合せて診断し、組織の持続的成功及びパフォーマンス改善に資する総合的な評価を行います。上記の式で表される通り、システムはパフォーマンス向上の手段の一つであり、システム審査に重点を置いたISO9001の審査では、組織の持続的成功やパフォーマンスの向上につながる総合的な評価はできません。
課題設定型:(組織の能力、戦略及びQMSを総合的に評価します)
戦略の設定及び戦略に基づくプロセス/システムが有すべき組織能力と現状のギャップを評価する。
- 組織の特徴及び能力を活かしているか。
- 組織能力像が明確になり、QMSに埋め込まれているか。
- QMSが競争優位を確保できるよう機能しているか。
問題予防型:(QMS及びその運用基盤を中心に評価します)
プロセス/システムが自然体で機能するようになっているかを評価する。
- 人の認識・モチベーション、価値観・風土が健全か。
- 潜んでいるヒューマンエラー。
- 外乱、変化などによるストレスへの耐性。
- プロセス/システムに潜む問題。
問題解決型:(特定された問題について評価します)
既に発生した重大事故・市場クレームなどの問題の原因分析を行い、改善点を明確にする。
- プロセス・システムの改善点を明確にする。
以下のような状況にある組織に受診をお勧めします。
- 激動する事業環境の変化の中で、将来の企業経営に不安がある。
- 将来にわたって競争優位を確保できる体制を確立したい。
- 業界内の競争が激化している。
- ISO 9001がパフォーマンス向上につながっていない。
- ISO 9001をもっと上手く活用したい。
トライアル診断希望の企業は、下記リンク先の申請フォーマットに必要事項を記入の上、以下にお送りください。
- 送り先:info@tqm9000.com (担当:小向)
- 申込期間:2016年12月15日(木)まで
提出頂いた申請フォーマットを審査の上、真・品質経営診断を実施するかどうか決めさせて頂きます。
応募資格:日本国内の製造業でQMSを構築運営、或いはTQMを展開している組織。
審査費用:トライアル診断では、旅費交通費及び宿泊の実費のみいただきます。
診断に至るステップ:
「真・品質経営診断」は、2段階診断で行います。1次診断では、面談を通し「品質経営」を実践するための基本的な考え方を解説しながら、共同で現状認識を行い、事業及びQMSに関する詳細情報など2次診断に必要な情報を収集します。1次診断で収集した情報を基に診断領域及び診断タイプを決定し、2次診断を実施します。
- トライアルの応募(申請フォーマットの提出)
- トライアル組織の決定
- 1次診断(予備診断)
- 診断プログラムの通知(診断タイプ及び診断対象領域の選択及び日程調整を含む)
- 2次診断(本診断)
- 総合質疑
- レポートの発行(別途有料オプション)
診断の方法:
- 超ISO企業研究会のメンバー(https://www.tqm9000.com/member/)が診断します。
- 診断は、原則として2~4名の超ISO企業研究会メンバーで行います。
- 診断には、必ず経営者の同行をお願いします。
- 診断プログラムは、1次診断の後、受審組織と相談して決定します。
- 診断は、原則として受審組織の説明、現場調査、資料調査及び質疑応答により行います。
- 診断日数は、2日~3日を原則とし、最終日には2時間程度の総合質疑を行います。
- 総合質疑の中で、口頭による結果の講評(約30分)を行います。
- 診断の結果は、研究資料として匿名で公表することがあります。
- 上記を除き、診断結果を含め入手した情報は外部に公表いたしません。
超ISO企業研究会が提唱する「品質経営」について、
詳しくは以下の書籍を参照してください。