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メルマガ④ ここがポイント、QCツール

ここがポイント、QCツール 第1回 ツール編を始めます  (2016-10-11)

2016.10.11

 

「ホンモノ志向の品質経営シリーズ」
テーマ4:ここがポイント、QCツール

 

 

第1回 ツール編を始めます(2016-10-11)
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先週で終了しました「テーマ3:基礎から学ぶQMSの本質」に引き続き、今週から新しいテーマでのメルマガを始めます。

テーマは「QCツール」です。

 

前回、TQMの構成要素の一つの柱である「方法論・手法」として以下のようなツールを例示しました。

 

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TQMの構成要素
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方法論・手法
・科学的問題解決法(QCストーリー),課題達成手法
・QC七つ道具(Q7),統計的手法,新QC七つ道具(N7)
・商品企画七つ道具(P7),戦略的方針管理七つ道具(S7)
・QFD,FMEA,FTA,DR
・他の経営管理手法(OR,VE/VA,IE手法,モデリング手法など)の活用
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こうした手法がいかなるものであるか、どのように使うか、例えば手順を示したり、ワークシート、テンプレートを示したり、適用例を挙げたりと、実に多種多様な解説書があります。

したがって、いまさらこのメルマガで、それらの解説書の二番煎じをしたところであまりにも芸がありません。

 

タイトルでの「ここがポイント」との触れ込みに恥じぬよう、ツールの本質、その本質に由来するツール適用における留意点、有効活用のポイントに焦点を当てたいと思います。

 

いまのところ、取り上げようとしているのは以下のようなツールです。
・QFD(品質機能展開)
・作業標準
・QC7(QC七つ道具)
・N7(新QC七つ道具)
・統計的手法
・DR(デザインレビュー)
・FMEA/FTA(故障モードと影響解析/故障の木解析)
・プロセス分析
・製品安全

 

 

「TQMの構成要素」の一つの柱である「方法論・手法」で挙げているものに比べると、「ツール」ととらえる視点が少し拡大していることにお気づきでしょう。

 

「手法」とは、ある目的を達成する手段として、ある基本的考え方に則り、ある思考の枠組み、ある視点、ある技術、ある手順、ある表現方法・構造などを与えるものと思います。

したがって、上述した「方法論・手法」に限定する必要はなく、品質経営・品質管理における「活動」のようなものを含めてもよいと考えました。

それで、「作業標準」「DR」「プロセス分析」「製品安全」なども取り上げてみました。

 

連載を進める過程で、もっと手を広げるかもしれません。

もし、読者の皆さまから「この手法を取り上げてほしい」とご希望があれば、お応えするようにいたします。

 

取り上げたツールについて「本質」を語るとはどのような感じか、上述の「TQMの構成要素」の柱の一つとして挙げた手法の一部について、ごく簡単に雰囲気のようなものを示しておきます。

もっとも、これらは、飯塚個人のとらえ方であって、実は、担当する方がもっと鋭い解説をすることを期待しています。

 

【QC七つ道具】

:問題解決において,問題・課題の状況把握や分析などに用いられる基礎的な手法の集まり.事実に基づく科学的管理の基礎となる、事実・データに含まれる本質的情報を抽出するための基本的手法と考え方を与えている.

 

・チェックシート:データ収集を容易に.自動的に整理
・パレート図:Vital Few, Trivial Many.層別法(分類法)の工夫
・ヒストグラム:分布の形(異常,ふた山,歪み).規格との関係. 正規分布(3シグマのルール)
・特性要因図:特性と要因の関係構造.仮説と検証の区別
・層別:分けて違いがあったなら………
・散布図:2つの量の間の関係.相関(正相関,負相関,無相関).擬相関.層別.変域
・グラフ/管理図:図示の威力.工程の状態の把握.規格限界と管理限界. 群内変動と群間変動.分散の加成性

 

 

【統計的手法】

:事実とデータ.バラツキという概念の理解.傾向は真実の現れ

 

・基本的手法:パレート図,ヒストグラム,散布図,管理図/時系列データ表示など
・検定・推定:手元のデータから真実がどうなっているかについての統計的判断
・実験計画法:目的特性値に影響を与えると思われる因子の水準を意図的に変化させ 特性値の挙動を分析する
・回帰分析:目的特性値とその変動を説明していると思われる変数のデータの組との 間の関係の分析
・多変量解析法:多くの変量間の関係の解析.回帰分析,主成分分析など
・信頼性データ解析:時間の関数としての品質の定量的解析

 

 

【新QC七つ道具】

:言語データの解析.構造化・可視化・着想の支援

 

・親和図法(KJ法):似たもの同士を寄せ集めることによる問題の構造の理解
・連関図法:複雑な要因の絡み合う問題の構造の理解
・系統図法:系統的展開(目標の分解,目的-手段,結果-原因)
・マトリックス図法:多元的思考による問題点の明確化(二元的配置の中から問題の所在や問題の形態の模索,問題解決への着想)
・PDPC法:事態の進展とともに多様な結果が想定される問題について,望ましい結果に至るプロセスを定める
・アロー・ダイアグラム法:最適な日程計画,効率よい進捗管理.PERT(Program Evaluation and Review Technique)/CPM(Critical Path Method)

 

【品質展開と品質表】

:要求品質の展開,要求品質と製品特性の関係の理解

・FMEA(Failure Mode and Effect Analysis):故障モードとその影響解析.品質トラブルの予測と予防.予測はなぜ可能か
・FTA(Fault Tree Analysis):故障解析.信頼性設計
・DR(Design Review):設計内容のレビュー.設計プロセスのレビュー.レビューの視点
・OR(Operations Research):最適化手法いろいろ
・IE(Industrial Engineering):作業分析,作業設計など
・VE/VA(Value Engineering/Value Analysis):価値分析.コスト低減

 

何だか、判じ物みたいです……。

やはり、それぞれのテーマごとにきちんと絵解きをしていただくことにいたしましょう。

 

ということで、次回から3回ほどで「QFD」についての解説を試みます。

担当は当研究会副会長である東海大の金子雅明です。

その次は、飯塚が「作業標準」を取り上げます。

 

さて、どんなメルマガになるものやら。どうぞお楽しみに。

 

(飯塚悦功)

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