「ホンモノ志向の品質経営シリーズ」連載始まります。
2015.04.27
■ごあいさつ(2015-04-27)
「超ISO企業研究会」(https://www.tqm9000.com/)が検討してきた内容を、広く皆さまに知っていただくために、いや何よりもわが国の中堅企業の競争力向上に役立てていただくために、メルマガの形でご紹介していこうと思います。
本研究会の会長の飯塚悦功(いいづかよしのり)は、大学に奉職したときから数えれば、約40年にわたり品質管理・品質経営の分野で生きて来ました。TQC/TQM(Total Quality Control / Total Quality Management、総合的品質管理/総合品質経営)にどっぷりとつかり、その栄枯盛衰も目の当たりにしてきました。ISO 9000シリーズの初版の審議にも認証制度創設の検討にも関わり、標準化や認証の社会的意義についても関心を寄せてきました。
いわゆる「ISO 9000」(ISO 9001に基づくQMS認証制度)の初期から、品質に関して自負のあった日本には、ISO 9000にどう対応すべきかについて多くの議論がありました。こうした問題意識を受けて、私たちは「TQM 9000」と称して、おもにISO 9001のQMSモデルからTQMへのステップアップについて検討を重ねて来ました。
いまでは、事務局を(株)テクノファ(http://www.technofer.co.jp/)に置く「超ISO企業研究会」において、ISO 9000を基礎にISO 9000を超える品質マネジメントについて実践的研究を続けています。その成果の一つが、研究会メンバーの共著による「進化する品質経営~事業の持続的成功を目指して」(飯塚・金子・住本・山上・丸山著、日科技連出版社、2014)です。また、2014年12月に改正されたJIS Q 9005:2014(品質マネジメントシステム-持続的成功の指針)には、私たちが提唱するQMSモデルが反映されています。
メルマガで取り上げる内容は、研究会で議論している話題の広さを反映して、多岐にわたることでしょう。現在のところ、以下のような内容について、毎週メッセージをお送りしていく計画です。
テーマ1:成熟経済社会の真・品質経営モデル
・序論-なぜいま真・品質経営か
・概念編-真・品質経営モデルの基本概念
顧客価値、能力・特徴、事業シナリオ、システム化、変化
・実践編-持続的成功の実現のために
持続的成功の条件、顧客価値提供、競争優位、システム実装、変化への対応力
・導入・推進編-真・品質経営の導入・推進ツール
4つのモジュール、導入・推進ステップ、導入・推進体制
テーマ2:品質マネジメントの基本
・基本概念-品質マネジメントの基本的考え方
品質、マネジメントに関わる基本概念
・運用-品質マネジメントの組織的運用
日常管理、方針管理、QMSモデル、品質保証、監査・診断、組織的改善活動など
・深化-品質保証機能の全体像と実践
製品実現(企画、設計・開発、生産、検証、購買、販売)、支援(人材、インフラストラクチャー、情報・知的資源、パートナー、標準・文書など)、測定・管理(製品、プロセス、資源、QMSパフォーマンス、外部環境の監視・測定、改善・革新)、QMS設計機能
テーマ3:超ISO企業研究会活動報告
・超ISO企業研究会活動の最前線レポート、近況報告
テーマ4:超ISO的視点でみる経済・産業
・現代の経済社会を賑わす様々な話題を「超ISO」の視点で考察する
テーマ5:ISO 9001改正のこころ
・ISO 9001:2015改正版の本質を、「超ISO」の視点から考察する
テーマ6:JIS Q 9005ポイント解説
・JIS Q 9005:2014のポイントを原案作成委員が箇条ごとに解説する
多岐にわたる内容となりますので、通常のペースですと2年以上になってしまいそうです。複数の話題を扱いますので、同時並行的にお届けしていくことになろうかと思います。
本サイトにアップするだけでなく、メールマガジンの形で定期的に情報発信いたしますので、是非こちらからご登録ください。どうぞよろしくお願いいたします。(もちろん購読料は無料です。)
「ホンモノ志向の品質経営シリーズ」連載メールマガジン登録先:
https://www.tqm9000.com/mform.php
超ISO企業研究会ホームページ
この後、最初はテーマ1の「成熟経済社会の真・品質経営モデル」から始めることにして、まずは、なぜいまこのような品質経営モデルを提唱するのか、その背景・理由について、次回から3回ほどでご説明申し上げます。楽しみにお待ちください。
(超ISO企業研究会会長 飯塚悦功)